Push Notification サービスを使ってみた〜Parse, UrbanAirship, AmazonSNS〜

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みなさんはじめまして。

テクニカルコンサルティンググループのtamaclawです。

私は辛いものが好きで、先日もチームで激辛麻婆豆腐に挑戦してきました。写真は池尻大橋にあるとある中華のお店で20倍地獄谷麻婆豆腐に挑戦し、悶絶しているところです。

 

最近、アプリ開発のみでサーバ側の開発なしでサービスを提供するニーズが高まってきており、mBaaS(mobile Backend as a Service)と呼ばれる様々なサービスが世に出てきています。

今回はそのmBaaSのうちPush Notificationに焦点をあて、今世の中にあるサービスを比較してみたいと思います。

 

この記事のターゲットは以下があてはまるような方々です。

  • iOS で Push Notificationを実現したい

  • Push Notificationの学習に工数を掛けたくない

  • Push Notificationの実装に工数を掛けたくない

  • Server Sideは自分で用意したくない

Push Notificationを実現するためのmBaaSは、国内、海外で私が数えただけで下記のように約30ほどのサービスがあり、その全てを比較するのは難しいです。

Urban Airship, Amazon SNS, Xtify, mBlox, Push.io,

Parse Push, Appoxee,CORE PUSH, PushWizard, Push woosh,

popinfo, realpush, Appreach, ニフティクラウド mobile backend,

eeline, GrowthPush, Samurai Notification, Fello, Appvisor push,

Quick Blox, PushMaker, OneSpeak, PushShop, SP-RUSH INFO

 

今回は「大規模サービスで利用できそう」「利用実績から信頼できそう」といった観点で、私の独断と偏見により以下の3つのサービスを使ってみました。

  • Parse

  • Urban Airship

  • Amazon SNS

 

各サービスの紹介

Parse

Facebookが2013年に買収したことで一気に注目を浴びたmBaaSです。

他のサービスに比べ、日本人の”使ってみた”というblog記事がとても多かったです。

また複数のサイトで”API/SDK/管理ツールが洗練されていて導入が簡単”と評価されていました。

 

Urban Airship

世界最大規模の実績があるらしく、海外のmBaaS比較で良く名前が出ていたサービスです。

AkamaiにCase Studyとして紹介されており、Urban Airshipのサイトによると15億アクティブインストール、55億Push Notification/月、70,000アプリケーションでの実績があるmBaaSらしいです。

 

Amazon SNS(Simple Notification Service)

クラウドサービスAWSの一種で、2013年8月に「Mobile Push」という機能がリリースされ、

iOSのPush Notificationを送ることが出来るようになったβ版のサービスです。

 

Push Notification導入の比較

Parse

QuickStartというガイドが以下の点でわかりやすかったです。

  • サンプルコードが提供されている

  • 必要な情報のみに焦点をあてた説明がされ、迷うことが無かった

  • Push NotificationのSSL証明書作成やProvisioning Profileの作成、Xcodeでの設定方法など、「ParseにかぎらずハマりやすいPoint」を網羅的にチュートリアルで説明していた

こちらに従って進めるだけ、約30分ほどで、iOSにてPush Notificationの動作確認を行えました。

 

Urban Airship

日本語のドキュメントがあったので、最初はそちらを参考に実装していましたが、一部具体的に何をすればよいかわからない記述などがあり、ハマりました。

結局は英語のドキュメントの方が詳細に画像付きで説明されており、そちらに従って実装することで最後の動作確認までたどり着きました。

  • サンプルコードはないが、ライブラリと実装方法の説明はある

  • 英語ドキュメントの説明は詳細まで記載有りハマらなかった

  • Push NotificationのSSL証明書作成についての説明がされていた

  • Provisioning Profileの作成や、Xcodeでの設定方法については説明省略されていた

日本語ドキュメントにハマり時間をとられましたが、Parseで類似の実装を経験済みだったこともあり、約1時間半ほどでiOSにてPush Notificationの動作確認を行えました。

 

Amazon SNS(Simple Notification Service)

まだβ版のサービスであるためかわかりませんが、実装する上で参考となるドキュメントは開発者ガイドのみでした。私が利用したのがpdf版の開発者ガイドだったのですが、「Getting Started with APNS」というChapterが実装する上で参考となりました。

  • サンプルコードが提供されている

  • ガイドが150 Pageを超えており、
    iOS Push Notificationの設定方法を見つけるのに時間を要した

  • Push NotificationのSSL通知書、Provisioning Profileの作成方法、Xcodeの設定方法などについて記載なく、Appleのプログラミングガイドへのリンクのみ紹介されていた

  • 動作確認までに実施すべき手順が、一箇所ではなく複数箇所に分散されて記載されていた

前の2つのサービスに比べて色々と説明が不足しているように感じられましたが、Push Notificationの実現に必要な手順は前の2つのサービスとさほど変わらないため、約2時間ほどでiOSにてPush Notificationの動作確認を行えました。

 

管理ツールで出来る事の比較

Parse

とにかく管理ツールがわかりやすく使いやすかったです。

また、管理ツールでは以下のようなことができました。

  • ユーザ全体へPush Notificationの送信

  • channelと呼ばれるユーザ毎へのタグ付け

  • channel, 登録日時, deviceの種類などSegmentに分けたPush Notificationの送信

  • JSON形式でのPush Notificationのカスタマイズ(Payloadの編集)

  • 簡単な分析結果(Install数、ActiveUser数、Retention等)など閲覧することができる

 

Urban Airship

有料でないと体験できない機能がありますが、有料であればParseと比べ遜色ない機能がそろっているようです。以下が確認した機能です。

  • ユーザ全体へPush Notificationの送信

  • Segmentに分けたPush Notificationの送信(有料オプションでできるらしい)

  • JSON形式でのPush Notificationのカスタマイズ(Payloadの編集)

  • 簡単な分析結果(Push送信数、Appの開封数)など閲覧することができる

 

Amazon SNS(Simple Notification Service)

サーバ側の実装をしない限り、デバイストークンの設定を一つ一つ行う必要がありそうでした。

  • 指定ユーザへのPush Notificationの送信

  • JSON形式でのPush Notificationのカスタマイズ(Payloadの編集)

 

まとめ

3つのmBaaSサービスにてiOSのPush Notificationを試してみましたが、必要な手順が共通しているため、どれか1つのサービスで動作確認まで出来るようになれば、他のサービスでの学習/実装工数を大きく削減できそうなことがわかりました。今回比較したサービスの中では、Parseの導入が非常に簡単だったため、「初めてPush NotificationをmBaaSで実現する」という方は、ぜひParseで動作確認するところまで進めていただければ良いのではないかと思います。

 弊社でもParseを利用しているタイトルがありますが、開発担当者からは

  • カスタマイズ出来る箇所をもっと増やして欲しい
    (iOSでNotificationのtitleを編集できるなど)

  • 海外の企業であっても、日本語で素早いサポートを行って欲しい

などのParseへの要望があると聞きました。

Push Notificationの実装実績があり、よりカスタマイズして使いたい方は、それぞれのmBaaSにて提供している機能、コスト、サポートの有無(日本語/英語)を比較し、ニーズに合ったものを選んでいただければ良いかと思います。

(今回は比較対象にしませんでしたが、例えば日本語で密にやりとりしたいのであれば、フォーラム機能で今までのお問い合わせ内容や対応状況を細かく確認できるGrowth Pushを採用するなども良いかと思われます)

以上、PushNotification導入に関して、3つのサービスを実際に導入してみた感想などをご紹介しました。みなさまがPushNotificationのmBaaS導入する際の参考になれば幸いです。

他にこんな素晴らしいサービスがある、この記事で紹介した内容が実は違っているなどのコメントも募集しておりますので、気軽にご連絡いただければと思います。では、また次の機会に!