7周年を迎えた怪盗ロワイヤル運営が語る ゲーム長期運用のポイント!

はじめまして。
怪盗ロワイヤルのプロデューサーをやっておりますI(アイ)と申します。

おかげさまで2016年10月7日をもって、怪盗ロワイヤルは7周年を迎えることができました。2009年のリリース以降、数多くの方に支えられて今に至ると思うと、感謝の念しかありません。そして、何よりもプレイヤーの支えがあったからこそ迎えられた7周年だと思います。ありがとうございます!!

さて、機会を頂けたということで、8年目を迎えた怪盗ロワイヤル運営が大切にしていることを書かせて頂きます。

内容としては、プレイヤーにもっと楽しんで頂くために「とにかくプレイヤーを理解すること!」「自分たちのつくりたいものを理解すること!」についてお話させて頂きます。
ゲーム運用をされている方は、「そんな当たり前のことを今更?」と思われるかもしれません。ですよね・・・。しかし、私自身常々感じているのは、「当たり前のことほど、コツコツやり続けることが難しい」ということです。

今回は、その当たり前のことをやり続けるために怪盗ロワイヤル運営が行っていることも含め、紹介させて頂きます。

 

とにかくプレイヤーを理解すること!

運用期間が長くなるほど、プレイヤーの理解は難しくなる・・・

長年ゲーム運用を行っていると、プレイヤー間の強さに大きな格差が出てきてしまったり、ルールがたくさん追加されて複雑になってしまったりして、プレイヤーにもっと楽しんで頂くために運営がプレイヤーへの理解を深めることも難しくなっていくのではないでしょうか。

怪盗ロワイヤルにおいても、同じ年数遊んで頂いている方同士のステータス(攻撃力など)の差が100倍以上もあるということがあります。そのような状況の中では、やり込んで頂いているプレイヤーと、さくっと遊んで頂いているプレイヤーとでは、遊び方が大きく異なってきます。そのため、すべてのプレイヤーにもっと楽しんで頂くためには、全プレイヤーを俯瞰的に理解するということが、とても重要になります。

その上で、怪盗ロワイヤルの運営が大切にしていることは「幅広く、奥深いプレイヤーの理解」です。どういうことか・・・をこれから説明したいと思います。

長く運用するゲームほど、遊び方によってプレイヤー間の差が大きくなります

長く運用するゲームほど、遊び方によってプレイヤー間の差が大きくなります

◯幅広くプレイヤーを理解すること

幅広い理解とは、プレイヤーのタイプ(プレイヤー層)ごとに理解するということです。ゲーム運用をされている方の中には、売上やMAU/DAUなどを、ヘビー層/ミドル層/ライト層といったタイプごとに見られている方も多いかと思います。怪盗ロワイヤルの運営では、それらを見ることに加え、「タイプごとのプレイイメージ」を持つことを大事にしています。

プレイイメージとは、その人になったつもりで「1日にどのくらいの頻度でアクセスするか」「バトルでどのくらい攻撃するか」「どんなアイテムを、何個もらうと嬉しいか」を具体的にイメージすることです。必ずしも、寸分違わずイメージする必要はなく、あくまでイメージできる程度に具体的であればよいです。

怪盗ロワイヤルの運営では、それらを出来る限り正確にイメージするために、データやプレイ感を元にしてプレイヤーのタイプごとのステータスや持っているアイテム、各イベントごとにどのくらい遊ぶか、どのような報酬を獲得できているかを明確にして、チームでプレイイメージを共有できるようにしています。

プレイヤーのタイプごとのデータのイメージ。これを元にプレイイメージを共有します。

プレイヤーのタイプごとのデータのイメージ。これを元にプレイイメージを共有します。

◯点ではなく、線でプレイヤーを理解する

奥深い理解とは、「点ではなく、線(流れ)で理解する」ということです。

ソーシャルゲーム運用をしていると、毎月毎月スピーディーに施策追加をする中で、どうしても短期的な視点になりがちではないでしょうか。同じくプレイヤーの理解についても、施策投入タイミング前後の「点」での理解に注目しがちで、過去から今にいたるまでを考慮した「線」での理解が忘れられてしまうのではないかと思います。

プレイヤーは、いくつもの体験を経てゲームを楽しんで頂いていると思います。例えば、「2週目のイベントで◯◯を獲得するプレイヤーは、1週目で何を獲得しているのだろうか。それを考えたときに◯◯を獲得して喜んで頂けるのだろうか」といった問いを持つことが必要なのです。そこに至るまでの体験を考慮して、ゲーム設計をすることで、より良いゲーム体験を提供できます。

プレイヤーの体験を流れで理解するのが重要です

プレイヤーの体験を流れで理解するのが重要です

 

自分たちのつくりたいものを理解すること!

◯自分たちのゲームの「面白さ」って何・・・

さて、長く運用しているゲームタイトルだと、人の入れ替わりが生じ、リリース当初を知る人が居ないということもあるのではないでしょうか。その中で、忘れられがちになってしまうのが、「このゲームを通じてどのような体験(面白さ)を提供したいのか」ということです。そもそも、プレイヤー体験(所謂UXというもの)や面白さといったものは、抽象的なため、人によって理解が異なってしまいがちです。

そのため、タイトル運用の歴史の中で、いつの間にか当初と違うものになってしまったり、「それってなんだっけ?」になってしまうのではないでしょうか。

◯UXビジョンのススメ

自分たちが何をすべきかを決めるためにも、「どんな体験を提供するゲームをつくりたいのか」を明確にすることはとても重要です。怪盗ロワイヤルの運営では、それをUXビジョン(目指すべき理想のプレイヤー体験)と定め、それに向けた開発を進めてきました。

怪盗ロワイヤルといえば、お宝バトルのイメージが強いかもしれませんが、今では「スキル」というアイテムを使ったリアルタイムGvGやリアルタイムPvPの遊びも提供しています。しかし、根本の体験(面白さ)は変わらないと考えており、UXビジョンもその延長線上に設定しています。UXビジョンを明確にし、それをチーム内に共有することによって、企画職のメンバーだけでなく、全開発メンバーが同じ方向を向いて開発をすることができます。

※注 UXとは、User Experienceの略で、ユーザ体験のこと。

 

最後に

今回書かせて頂いた、「プレイヤーをちゃんと理解しよう、自分たちのつくりたいものを明確にしよう」という内容は、ゲーム開発に携わるみなさまにとって当たり前のことと思われるかと思います。しかし、怪盗ロワイヤルを運営し続けてきた中で、(個人的に)思うことは「当たり前のことをし続けることこそが難しい」ということです。
ゲーム運用は、常に市場環境が目まぐるしく変化し、プレイヤーの嗜好も変わり続ける中で、ブレずに面白さを提供し続けるというタフな仕事だと思います。そうした中で「当たり前のことをし続けて、長くプレイヤーに楽しんで頂く力」こそが、運用力ではないかと感じております。

長文に最後までお付きあい頂き、ありがとうございました!

10周年20周年を目指し、これからも頑張っていきます!