縁の下の力持ち:ゲームまとめ攻略Wikiの中の人に話を聞いてみた

こんにちは、Mobage Developers Blog 編集部です。

今回は、DeNAが運営するスマートフォンやアプリのゲーム攻略情報をいち早くお届けしている「ゲームまとめ攻略Wiki」について、設立の初期メンバーとして携わっている「中の人」Nakaoに、開発に関するウラ話を聞いてみたいと思います。

 

--はじめに、かんたんに自己紹介をお願いします。

はじめまして、DeNAで公式ゲームまとめ攻略Wiki(以下、「攻略Wiki」)を運営しているNakaoです。本日はどうぞよろしくお願いします。

 

 

--では続きまして、「ゲームまとめ攻略Wiki」のご紹介をお願いします。

「ゲームまとめ攻略Wiki」には、「ファイナルファンタジーレコードキーパー(以下、「FFRK」)」「キン肉マン マッスルショット」「逆転オセロニア」など、人気ゲームの攻略情報を、ほかのどのサイトよりも早く、とりそろえています。

ほかにもゲームのアップデート情報やイベント情報をいち早くお届けしたり、ユーザ様から届いたご意見をQ&A形式で解答するコンテンツを用意したりと、公式だからこそできる試みに力を入れていますね。

攻略Wikiの運営体制としては、現在15タイトルほどを運用しています。
私は、FFRKを主に担当しつつ、全サイトの統括も行っております。また、新規タイトルがあればそのスケジュールに合わせて、新規攻略サイトの立ち上げをしているような流れです。

チームは5名と少人数ですが、Wiki担当とゲーム運営チームの担当とで二人三脚の運営を行っています!

そこで、ゲームの運営チーム側が抱えている課題や、ユーザ様からのコメントを通して届くご意見を考えあわせながら、攻略情報や新規コンテンツをご用意しています。

 

--自身のタイトルを見つつ復数タイトルの統括もしているなんて、なんだか雑誌の編集長みたいですね!(笑)

仮に、ゲームの攻略情報が漫画だとしたら、漫画(ゲーム)を読んでいるユーザ様を見てその動向を追い、それを作家さん(ゲーム運営)に伝え、最速で次の施策を実施することを、復数の漫画雑誌で同時に動かしているような感じかも知れません。

また、雑誌ごとに特色があり、その中に最新のゲーム情報や読者アンケートなどのお楽しみコンテンツを企画したりするイメージですね。

具体的には、次の記事どうする?とか、Wikiに届いたコメントを見て、ユーザ様がどのような利用をしているか?などを拾って、課題を検討し次の施策へ…という流れを、ゲーム運営チームと一丸となって動いています。

「ゲームを遊んでくれるユーザ様のエンゲージメントを高める」というのが最大の目的であり、ミッションですね!

ゲームを遊んでいる・好きでいてくれるユーザ様が使う場所なので、せっかく集まったユーザ様をほかの交流場所へ飛ばすよりも、ゲーム内の温度感を高めることで、そのゲームを、より楽しく快適に遊んでもらえるように!というのを、常に心がけています。

 

--「ゲームまとめ攻略Wiki」を発足した目的や、運営開始までの経緯を教えてください。

はじめは「攻略Wiki」ではなく、「ゲームまとめ」として、NAVER まとめのような「ユーザ様がゲームの攻略情報をまとめる、まとめサイト」としてサービスしておりました。

ただ私が携わるようになった当時は、そこまでサイトは盛り上がっておらず、ユーザ様へ場所だけ提供して盛り上がってもらうサービスには限界があるなと感じておりました。

その頃から、ゲームを遊んでいるユーザ様が集まる場所を作り、もっとゲームを好きになってもらえるような場所を作りたいと考えるようになって、今のような「公式が運営する攻略サイト」というのが大きな方針になりました。

 

--公開できる範囲で構いませんので、開発裏話などありますか?

私が入った当時は三人しかいなくて!(笑)
しかもいちばん最初がFFRKという、かなり規模の大きいタイトルでした…。



ゲームの運営経験もあったので、リリース後の更新頻度と物量はかなり大きなものになると、それらをカバーしつつ最速で情報更新をしつづけなくてはならない!さらにそれを一人でできるリソースで…ゲームのリリースは一ヵ月後に迫っている....と考えた時が、まあいろいろと大変でしたね(笑)

なんとか最初のリリースを着地させ、軌道に乗りはじめたタイミングで「次は別のタイトルでよろしく!」フェーズに入ると、また新しい課題がでました。このままの頻度・物量のままWikiを増やしていたら、チームが破綻する!と気づき、不要なものを排除しスリムにして、でも、内容を濃くしたり、毎度毎度何十ページ規模も手動で攻略記事を作るわけにはいかないので、うまくシステム化することに注力した時期もありました。

今は量産性がある別のシステムを作って運用しています。

Wiki運営チームにもノウハウが貯まってきたので、リスクを未然に回避できるし、新規立ち上げも非常にスムーズになりました。

あとは、当たり前のことですが、継続していくには運用メンバーのモチベーションが非常に大事です!

売上のあるコンテンツではないですし、作業感の強い業務である。やったことに対して結果が明確に出ない。周囲からは「続ける必要はあるのか?」と言われることもあり、何をもってしてそのモチベーション維持を見出せばいいのかと悩んだものでした。

だんだんと、分析が得意な人が、DAU・MAU・PVなどからエンゲージメント指数を導き出してくれるようになったり、Wikiがあるタイトルとそうでないタイトルの継続率などの差を見て効果を測定したり…その他にも、ゲームを遊んでくれているユーザ様やゲーム運営チームに感謝してもらえるような働きを心がけて、それに担当者やユーザ様の反応があって初めて、モチベーションにつながった気がします。

特に「キン肉マン マッスルショット」では、ゲームからの攻略Wikiへの導線を各所に設けていてユーザ様が欲しい情報に直ぐにリーチできるようにしているので、Wikiを訪れてくださる方がかなり多く、結果としてゲームのエンゲージメントに寄与できていることを実感できていたりします。

 

--特に人気のあるコーナーなどはありますか?

「◯◯レポート」とか「運営だより」みたいな名称で、開発ウラ話や、運営からユーザ様に向けて今後のイベントやアップデート情報の先出しを行う「運営レポート」なんかは、非常に人気のあるコーナーです。


※七つの大罪-ポケットの中の騎士団-:<豚の帽子>亭新聞より ©鈴木央・講談社/「七つの大罪」製作委員会・MBS ©DeNA/Developed by Racjin Co., Ltd.

七つの大罪-ポケットの中の騎士団-:<豚の帽子>亭新聞より

©鈴木央講談社/「七つの大罪」製作委員会MBS

©DeNA/Developed by Racjin Co., Ltd.


タイトルによってはプロデューサー自身が全ての返信コメントを執筆したり、今後公開予定のキャラクターのラフ画を掲載して先出し情報を提供したり、開発の裏話を掲載したりとユーザ様に楽しんでいただけるようにと各タイトルが独自に工夫しております。

七つの大罪 ポケットの中の騎士団を例にしますと、運営チームのひとりひとりが交代で執筆してくれていますので、ほんとにゲームに深い話が読めておもしろいですよ!ユーザ様からコメントがもらえたりすると、それにひとつずつお返ししたりして。

なかなかすべてにはお返事できないけど、いくつかをピックアップして次の記事でお返事をしたり、というタイトルもありますね。

時には厳しいご意見をもらうこともあります。「キングダム-英雄の系譜-」ではひとつひとつに全力で真剣に返していて、「真面目なプロデューサーだ」とユーザ様にお褒めいただいたことあります。

戦魂 -SENTAMA-」の「デザイナーだより」では、実際にデザイナーが描いている背景やイラストなどを発信していて、ユーザ様から直接声をもらえるので各々のモチベーションにつながるし、とてもたのしく運営させてもらっています。ゲームだけでなくイラストのファンであるユーザ様にも来てもらえていますね。

過去には、Wiki発信のイベントとして、ユーザ様から衣装案を募り、そこで人気のあった衣装案をゲーム内登場しましたが、「戦魂 -SENTAMA-」のようにイラスト重視のタイトルならば、ほかにもそういったイベントができるかもと常々考えています。

 

--逆に、公式だからこそ載せられないような情報もありますよね?

例えば、内部的な数値やリセマラ関連とか、公式からは開示できないですよね(笑)
なのでファンのユーザ様が作ってくれる非公式Wikiなどの攻略サイトは、ゲームをより楽しんでもらえるひとつの要素として、本当にありがたいです。

公式ならではの情報にこだわることで、非公式Wikiと明確に住み分けをおこなっているので、Twitterや公式LINEのSNS連動施策や、ユーザ様参加型のキャンペーンページを作成するなど、ちょっとしたWEBページが必要なイベントやキャンペーンを迅速に実現させたり、アンケート機能も備えて、ユーザ様の声を集め、それをゲーム内にすぐに反映するなど、「公式だからこそ出来ること」を意識して運営しています。



--利用されていらっしゃる方の反応はどうですか?手応えはありますか?

コアなユーザ様が多く集まりますので、そのユーザ様同士が攻略情報を交換して、試行錯誤していたり、「応援しています!」「負けないで頑張ってください!」「楽しみにしています!」というようなユーザ様の声はコメントなどで見かけると、やっぱり私自身とても嬉しいですし、またそれを運営チームに伝えにいき喜びを共有するのも楽しいです!

各タイトルで独自にイベント情報の先出しを行っているので、反響は非常に大きいです。

 

--どんなユーザにオススメしたいサイトですか?

そうですね。公式ならではの独自コンテンツや、最速で攻略情報をお届けしていますので、ゲームを遊んでいるすべてのユーザ様におススメしたいです!

タイトルによっては、ゲームを遊んでくださっているユーザ様からアンケートを募って、その結果を参考にしてゲーム内のコンテンツに反映したり、運営チームが、Wiki内でダイレクトに運営レポートを通して返信を行ったりもしていますのでコアユーザもライトユーザもゲームタイトルをプレイしてくださっている方ならどなたでも楽しめると思います。

 

--かなり充実したサイトのように思いますが、ほかに、どのようなものが足りないと考えますか?

どこまでいけば十分で、何が足りていないのか、あまりに未知の領域のため、正直言って分かりません(笑)まだまだ足りないものだらけだと思います。

なんでも「やればいい!」というわけではないので、「ユーザ様のエンゲージメントを高める」という方向性は崩さずに、何がよくて、何がダメで…というナレッジは蓄積し整えつつ、新しいリレーション手法として、これからも挑戦し続けたいですね。

 

--「ゲームまとめ攻略Wiki」のこれからについて聞かせてください。

定めたビジョンに対して、それを目標にいろんなことにチャレンジし、今後も突き進んでいければなと考えています。

コアなユーザ様が集まっているところに、運営側からサービス提供できることが、公式ならではのいちばんの強みではないかと思っているので、ユーザリレーション施策として公式攻略Wikiでの交流は非常に有意であり、気軽にユーザ様と交流を図るいい「場」を提供できると思います。ゲームを運営されている方には是非取り入れてみていただきたいです!

 

「この施策やったらきっといいんだろうなぁ」とわかっちゃいるけど、なかなかカタチにしたり、カタチにしても継続して運用するのが困難だったりするのが媒体運営。ブログ編集部でも日々抱えている課題にウンウンと共感しきりのひとときでした。
感謝のひとことやユーザの皆様の声が一番うれしいというのもうなずけます。
是非ゲームデベロッパーの皆様もユーザリレーション施策として検討していただくことをおススメします!

--ありがとうございました!