「コミックマーケット89」出展レポート

みなさまこんにちは。またまたイワサです。DeNAコミケチームをやっております。ちなみに本業はハッカドールチームで、ハッカドールのIP(作品)としての原作を担当しており、シナリオ作成、イラスト作成、ボイス収録、ニコニコ生放送、その他もろもろの監修を行っております。

今日は前回に引き続き、2015年12月29日から31日まで行われた「コミックマーケット89」について、今まであまり語られなかった「オフラインイベント運営のポイント」についてご紹介したいと思います。最近はコミケだけでなく、東京ゲームショウAnimeJapan、またタイトルや企業による独自イベント等たくさんのオフラインイベントがあります。これらは最近ゲームプロモーションとしても注目を浴びていますので、参考になれば幸いです!

■今回のブースについて

「コミックマーケット89」では、夏に引き続き「ハッカドールxモバゲー」と称してブースを展開いたしました。今回も、たくさんの一般参加者に訪れてもらうための工夫をいくつかしたので紹介します!

①目立つブース造作

 遠くから見た時に、「ハッカドール✕モバゲー」のブースだとわかるよう、ランドマークとしてキャラクターを大きく入れ込みました。1キャラあたり、1.5メートル以上の高さと幅があり、とにかくキャラクターが大きく目立つものになりました。イヤがおうでも目に入ります。

▷人混みの向こうでも、ブースがとっても目立ちます。

▷人混みの向こうでも、ブースがとっても目立ちます。

②PVによる音と映像での集客

 MobageタイトルのPVを、各パートナー様にご提供いただき、70インチモニタを2面設置してアピールしました。70インチは会場では最大規模ではないものの、2面並べて設置する事で、非常に大きな面積でアピールする事ができました。

 

 

③惹きの強い無料配布物での会場内プロモーションとインストール導線

 「電撃ハッカドールMobage」「ショッパーバッグ」を無料で配布しました。これは初回参加からずっと続けている施策ですが、今回も非常に好評でした。

▷これを目当てにブースまでくるひとも多い人気グッズ

▷これを目当てにブースまでくるひとも多い人気グッズ

④人気タイトルのコスプレをしたコンパニオン

 人気タイトルのコンパニオンを、5名配備しました。無料配布物の対応はもちろん、カメラマン対応も随時行い、WebメディアやTwitterに掲載されました。

⑤物販&リアルイベント

 夏に引き続き、「ハッカドール」オリジナルグッズを製作し、販売しました。また、グッズセットを購入したお客さまには、先着で「ハッカドール THE あにめ~しょん」に出演の声優の皆さん(高木美佑さん、奥野香耶さん、山下七海さん、上田麗奈さん)によるお渡し会を3日間実施しました。ものすごい人気と熱気で、ブースの前に人が山のように詰めかけ、大盛り上がりでした。幸いにも、スタッフの誘導がしっかりしてましたので、現場には混乱がなかったので良かったです。

⑥オンラインキャンペーンページ

 オフラインで実施したイベントと連動し、Mobageの中でもコミックマーケット出展記念キャンペーンを開催しました。(現在キャンペーンは終了しています)対象のゲームやアプリをインストールした方に抽選でモバコインをプレゼントするほか、全員におみくじを配布するなど、お年玉感・お年賀感ある施策にしました。

展開した施策は、大きく分けて以上の6つです。

さらにもう一歩踏み込んで、「特に意識したポイント」をご紹介します。

 

 

■ ポイント1「無料配布物は、隠れたKPIを意識して」

 コミックマーケットでは、多くの企業がチラシなどを無料で配布しています。

 今回、「ハッカドール✕モバゲー」では「電撃ハッカドールMobage」と題した冊子を用意しました。誌面はMobageタイトルを多く紹介する内容になっていましたが、ただ闇雲にばらまいているだけでは多くのチラシの山にまぎれてしまいます。かといって、安易に「その場でインストールすると特典として云々」などの参加者のアクションが必要な内容にすると、スタッフが対応できる無料配布物の個数が激減し、結果として、インストール単価が上昇してしまいます。

 自分たちの配布物を受け取って頂いたうえで、じっくり読んでもらい、インストールに繋げるためには工夫が必要です。

 

 ということで、次の項目をKPIとして意識しつつ制作しました。

 

 「A.受け取ってもらいやすさ」 ✕ 「B.後からじっくりみられるか」 ✕ 「C. 効率的な配布のしやすさ」 ✕ 「D.求めるアクションのわかりやすさ」

 

A. 受け取ってもらいやすさ

 特大サイズのショッパーバッグにいれて配布をしました。企業ブースで、この大きさのバッグを無料配布しているところはあまりありません。実用性も高く、一般参加者みんなが欲しいものです。それに加え、持ち歩いてもらうことで会場内での高い宣伝効果に繋がります。

 製作費が ジュース数本分の値段ではありますが、その価値は十二分にあります。

 

B. 後からじっくりみられるか

 ある程度の厚みのあるカラー冊子にして、付録としてポスターをつけることで、単なる「無料配布チラシ」から「戦利品」に昇華させます。本文構成も、情報誌にとどまるのではなく、キャラクターイラストをふんだんに盛り込んだグラビア誌のような作り方を心がけました(文字いっぱいの情報誌は開いて眺めるハードルが高いです)。

 ただのカラーチラシよりも圧倒的に受け取ってもらいやすく、また、破棄されにくいものになります。

 

C. 効率的な配布のしやすさ

  カラー冊子を、来場者のペースに合わせて緩急をつけて配布します。なるべく満遍なくいきわたるように配布。 会場前の駅頭での配布と組み合わせ、企業ブースに来る人、来ない人、両方にアプローチしました。

 

D. 求めるアクションのわかりやすさ

 誌面は、インストールに繋げるためのMobgeタイトルの紹介で統一しました。

 インストール導線として、QRコードも掲載していますが、多くのユーザはタイトル名で検索してインストールをするので目立たせるのではなく、おまけに留めます。

 Mobageプラットフォーム上で開催していたオンラインキャンペーンの宣伝も入れました。このキャンペーンは、ゲームをインストールすることでモバコインがもらえるものなので、かなり惹きの強い動機付けになっています。

 

 

■ ポイント2 「コスプレコンパニオンはファン目線&プロ目線で」

 コスプレコンパニオンは、いつも「こんなキャラクターがブースにいたら、ファンとして嬉しいな」という視点を忘れずに、キャラクターの選定をしています。今回は、アニメ放映終了直後ということもあり、認知度が高まったハッカドール1号~3号を勢ぞろいさせました。

 あとは、Mobage内で一定の認知度がある「アイドルマスターシンデレラガールズ」「Angel Beats! -Operation Wars-」からそれぞれ衣装をお借りしています。

 

 コンパニオンの選定にも気を配りました。ただ「可愛い」だけでは活かしきれていません。キャラクターに合うかどうかが重要なポイントです。プロの目線として、他のキャラクターと並べた時の体型(特に身長)や、顔立ち等をチェックして選びます。

 こうすることで、「コンパニオンに配布物をもらった」、ではなく、「ハッカドール1号にもらった!」など、無料配布物を受け取る事自体に喜びを感じられ、捨てられにくいないなどのメリットに繋がります。

 コンパニオンの役割はもう一つあります。毎日夕方、配布物が終了した後に、ブースでフォトシューティングセッションを実施しました。コンパニオンを5人並べて撮影タイムを用意すると、企業コンパニオンを撮ることを目的とした多くのカメラマンさんが集まります。 こうしたところから、Twitter等での拡散や、ニュースメディアでの周知も狙えます。

■ポイント3 「物販の売上予測はシビアに」

 物販は、「キャラクターグッズ」を製作する喜びが得られるのはもちろん、直接的に売上が立つ方法でもあります。自社コンテンツなので、ポジティブな方向に考え、強気な値段設定にしたり大量な在庫を準備したりしがちです。計画をしている間は「売れるはずだ」と盲目的になってしまいますが…。

 次にあげる点を考慮していきましょう。

 まず、値段設定は、同じイベントに出ている他社の商品を参考につけることが大前提です。多少「お得感あり」ぐらいがちょうど良いです。一般参加者はイベント会場に来る交通費を払ってきているので、「売価+千円~」が実際の一人あたりの出費だと考えるとよいでしょう。

 在庫数については、「レジの回転にかかる時間」から計算される「会期中に売れる最大速度」と、ブース内の在庫スペースに入れられる「在庫として保管できる最大量」を上限に、「どの程度売れ残っても大丈夫か?」を原価率から計算することで、大失敗を避けることができます。

 

■ポイント4 「ツイッターを活用する」

 公式Twitterアカウントは積極的に活用していきましょう。最近は、コミックマーケットの会場も電波状況が大きく改善され、多くの一般参加者がリアルタイムな情報を求めてスマホを追う様子があちこちで見られます。

 販売状況等をツイートする事で、コンテンツ・ブースの盛り上がりがフォロワーや拡散先に伝わっていくことはもちろん、売り切れ・残部数、配布状況をいち早くお知らせすることができます。

というようなポイントを意識しながら、今回のコミックマーケットキャンペーンを実施してきました。「ハッカドール THE あにめ~しょん」の最終13話がコミケを取り扱っていた事もあり、ハッカドールの盛り上がりを作りつつ、モバゲータイトルへのプロモーションにも貢献できた、オフライン施策として非常に密度の濃い施策になったと思います。

 

 

これからもモバゲーでは、様々な施策で、ユーザーの方へのデライト(喜びや楽しみ)をご提供しつつ、ゲームのプロモーションや盛り上げ施策を実施していきたいと思います。ではまた、次のイベントやキャンペーンでお会いしましょう!