ゲームプレイ動画共有サービスKamcordを使ってみた

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こんにちは。
最近は半袖で出社するようになったテクニカルコンサルティンググループのチョイです。

前回はMobage OAuth認証の活用法について記事を書かせていただきましたが、いかがでしたか。

 

本日はMobageから少し離れて、先日当社も出資を発表した、流行りの兆しを感じさせるゲームプレイ動画共有サービス「Kamcord」について紹介したいと思います。

ゲームプレイ動画共有サービスとは?

昨今では、より多くのユーザにゲームを楽しんでいただくために、ゲームからFacebookやTwitterなどのSNS投稿により口コミを広げる施策を実施してきたかと思います。ゲームプレイ動画共有サービスはその延長線上にあると考えていただけたらわかりやすいかと思います。

上記のように、ユーザが実際にプレイした動画をプレイ中にキャプチャし、そのまま公開することで、一層ユーザ、またはユーザ同士にゲームへの興味を持たせ、互いのプレイ結果に対する関心を引き出すことができます。

もちろん、バイラル効果を出すためにはユーザが他ユーザにシェアができるよう工夫は必要ですが、本日はその最初の導入部分だけUnityを使って紹介したいと思いますので宜しくお願いします。すごく簡単ですので、ぜひ最後までお付き合いください。

なお、下記のものを使います。

  • UnityサンプルプロジェクトPenelope
  • 開発環境
    • Mac OS X 10.9.3
    • Unity 4.3.0f4
    • Xcode 5.1.1
  • 実行端末
    • iPhone 4S @ iOS 7.0.1
  • Kamcord SDK
    • Kamcord unitypackageファイル
    • Developer KeyとDeveloper Secret(オプショナル)

実際に組み込んでみよう

1. こちらのページから、Kamcord.unitypackageをダウンロードします。

2. Unityのメニューから、Assets > Import Package > Custom Package… をクリックし、ダウンロードしたKamcord.unitypackageをインポートします。

3. 下記のようなインポート画面が表示されますが、全部選択された状態でImportボタンをクリックします。

4. PenelopeのメインシーンであるEmeraciteMine.unityをダブルクリックして開きます。

5. このメインシーンのHierarchyにAssets > Kamcord > Prefabs > KamcordPrefab.prefabをドラッグ・アンド・ドロップします。ドロップしたあとの状態はこれです。

6. HierarchyにKamcordPrefabを選択した状態でInspectorをみますと、下記のようになっています。

Developer KeyとDeveloper Secretの部分は本来Kamcordの開発者センターにアカウントを作成し自分のアプリ用に発行する必要はありますが、サンプルではすぐに動作確認できるために既に記入されています。ただし、くれぐれもこのまま社外秘となるプロジェクトの映像をアップロードしたり、リリースしたりしないで下さい。ご心配の場合は上記開発者センターに登録し、専用KeyとSecretを発行しましょう(無料&簡単)。

また、ユーザインタフェースの表示を制御するRecording GUI (Script)の部分には、すぐに動作確認できるよう値が既に設定されていますが、こちらもリリースの際にはスクリプトを外す必要があります。RecordingGUIの詳細については後ほど解説していきますので本記事はこのまま進みます。

7. 組み込みは以上で完了しました。ここまでの手順で手軽に検証することが出来ます。あとはいつものようにXcodeプロジェクトに書き出します。Kamcordとは関係なくUnity側の操作になりますので詳細は省略しますが、Penelopeでは書き出す際は下記のシーンも含める必要があります。

KamcordのUI紹介

上記手順で作成したXcodeプロジェクトをそのまま実行しますと、画面の左上に下記のようなボタンが見えると思います。上記手順6にあったRecording GUI (Script)の設定によるものです。

Start Recordingをタップしますと、ゲームプレイ画面の録画が始まります。ボタンはStop Recordingに変わりますので、再度タップしますと録画が完了します。

一度録画を完了しますと、ボタンの配列は上記のように変わります。Show Last Videoで直前に録画されたビデオの再生・編集・共有ができます。

Kamcordの共有画面

Kamcordの共有画面

また、Show Watch Viewですが、このアプリでアップロードされたビデオの一覧が表示され、ほかのユーザのゲームプレイーが鑑賞できます。

Kamcordの再生画面

Kamcordの再生画面

使い方はかなり直感的ですので、実際にお手元でいろいろといじってみて下さい。きっとその可能性を感じていただけるでしょう。

少し補足ですが、上記はSDK同梱のボタン配置をRecording GUI (Script)からそのまま利用していますが、実際ボタンから呼び出しているAPIは下記のようなもので特に難しいものではありません。

  • 録画の開始 Kamcord.StartRecording()
  • 録画の停止 Kamcord.StopRecording()
  • 共有UIの表示(Show Last Video)Kamcord.ShowView()
  • ビデオ一覧の表示(Show Watch View)Kamcord.ShowWatchView()

興味をお持ちいただけた方は、上記以外にもユーザの声を録音する機能など、もりだくさん用意されていますので、まずはこちらのGetting Startedからスタートして下さい。

導入事例

Mobageタイトルなら、バトルクエストハングリーガールに導入されています。それ以外にもKamcordのウェブサイトにいけば、多くの事例がリストアップされていますので合わせてご参考にしてください!

制限事項

・Unity、Cocos2d-xなどOpenGLで描画しているものはキャプチャできますが、それ以外(WebView、Adobe Airなど)はまだ対応していないようです。

また、Kamcordのデベロッパー規約上の制限などについては別途ご確認ください。

まとめ

Kamcordを含めるゲームプレイビデオの共有サービスは、短期的にみるとユーザ獲得とゲーム内のリテンションを高めることが期待できます。また、長い目線でみると今後のゲームコミュニティ形成に貢献することはKamcordのウェブサイトからもある程度は覗ける気がします。

上記のように、開発者1人で1時間もかからないほど導入手順がとても簡単ですので、パフォーマンスに対する影響はないかなど、まずは懸念点の検証からはじめてみてはいかがですか。

また、今回はUnity用プラグインだけを紹介しましたが、KamcordはCocos2d-xなどのカスタムエンジン版も提供しています。Androidも多くの機種をサポートするようになりましたので、ひとまずは動作検証してみましょう。

次回は、実際にユーザにシェアしていただくような工夫の話をしたいと思いますのでお楽しみに!

最後までお付き合いいただきありがとうございました。